バイクと酒と…

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押上の「酔香」に行ってきた

12月のある日、押上にある日本酒バー「酔香」に行ってきた。

酔香|東京都押上の日本酒バー

「酔香」のマスターのSさんとは、その昔、俺が池袋の会社でサラリーマンをしていた頃からの呑み仲間だ。仲間と書いたが彼の方が10歳程歳上だ。

 当時、池袋の会社のすぐ近くに小さな居酒屋があって、そこで彼と知り合った。

 その店は広さはわずか6坪。カウンターと小上がりが1つの小さな店で、メニューも無く初めて入った時には怪しい感じがしたが、今でいう日本酒バーの様な店だった。ちょうどバブルの頃で巷には派手な店ばかりだったので、それとは真逆の、渋く日本酒を飲ませる店は、知る人ぞ知る隠れ家的な存在だった。あの太田和彦さんも訪れた事があるらしい。

 集う常連は皆さんが俺より年上で、個性的だが素敵な人達ばかりだった。

 その中でもSさんは上品な大人の酒呑みで、いつも店にはスーツにネクタイを締めた姿で現れ、ダンディなイメージがあった。

 その彼が長年勤めた大手出版社を辞め、6年前に突然押上で日本酒バーを始めたのだ。

 開店日を聞きつけ行ってみると、初めて見る彼のカジュアルな服に前掛けの姿。これが意外と似合っていて(失礼)、店のしつらえが酒屋を改装した下町風の趣のある内装のせいか、既に何年も営業しているような立派な酒場の主人に見えた。

 ちょうどその頃、押上に仕事場があったので足繁く通った。

 最近は足が遠のいていたが、その日はSさんにちょっとした良い報告があったので、久しぶりに訪ねた。

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これはマイ平盃で、開店当初から店に預かって貰っている。丹波立杭焼の作家の方に縁をできる限り薄くして作って貰った焼締めの盃だ。

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久しぶりに呉春(ごしゅん)を。この酒は色々と思い出がある。俺の日本酒好きは、実はこの酒から始まったのだ。

先述の池袋の店の戸に、日本地図が描いてあった。全国各地の地酒の銘柄が書いてあるのだが、大阪の辺りに「呉春」とあった。

その頃日本酒に詳しい先輩から、大阪の呉春と云う酒が旨いと聞いていたので、その店に入ってみた。その時、呉春は無かったが色々な日本酒を飲ませてもらい、日本酒ファンになったのだ。

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御祖酒造の「遊穂の湯〜ほっ。」温泉マークはやはりこの形がしっくりくる。

この他に画像は無いが、神亀純米酒ハートランドビールなどを呑んで酔っ払ってしまい、いい加減になってきたのでお勘定をして帰った。

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