高知市の老舗サウナ「高砂湯」に行ってきた
年末に高知に帰省した。
高知駅に到着して迎えが来るまで少し時間があったので、以前から気になっていた老舗のサウナ「高砂湯」に行った。
高知駅から歩いていける距離だ。
一階には銭湯、二階にはサウナがあり、銭湯は昼から、サウナは朝から営業している。
二階に上がって自動ドアを入ると、靴を脱ぎ銭湯風の下駄箱に入れる。
フロントでお金を払う時、女将さんに前から来たかったと伝えると、
「地味にやってるだけですから」と謙遜されてしまった。
入場料は600円。当然この料金なのでタオルや館内着は付いて無い。貸しタオルはあるとの事。
数人の常連さんが休憩室で、競輪グランプリのテレビ中継を見て、皆さん真剣に予想していた。この雰囲気、かなりディープだ。
脱衣所には洗面、ドライヤー(20円)、浴室の入り口には給水機、体重計がある。
サウナは高温とスチームの2種類があった。
創業以来使用されていると思われる高温サウナの中の温度計の表示は80度だが、もっと上がっているような気がする。充分な温度で、汗も吹き出す。
サウナストーブはブリキの板で、ほぼ壁一面が覆われていて見る事は出来ない。
テレビはあるが12分計は無くて、砂時計があるのみだ。
スチームサウナは高温サウナにくらべて温度が低く、汗があまり出そうに無いので覗いただけ。
浴室は広い。水風呂、打たせ湯、ジェット風呂、電気風呂は贅沢に二箇所もある。
高温サウナの入口の近くに、玄関の呼鈴のスイッチがあり、「打たせ湯」と書いてあるので押してみると、かなり離れた湯船の上から勢いよく湯が飛び出してきた。
洗い場の椅子は、みかげ石で出来ていて造り付けになっている。昔のサウナはこれが一般的だったのだろうか?珍しい。初めて見た。
特に、水風呂がいい!それほど大きくはないが深さがあるので温度の変化が少ない。温度計は無いが体感で20度は下回っている感じだ。また、井戸水を使っているのだろうか、水質も良い。
外気浴は出来ないが、サウナと水風呂で満足した。
昭和レトロな趣きの「高砂湯」だが、ホームページにはなるほど、昭和29年創業と書かれていた。にわかサウナファンなので何ともいえないが、こんな渋いサウナは日本でも貴重な存在なのでは?
高知は、よそから来るには遠いが、この店は全国のサウナファンの方に是非訪れて欲しい。