銭湯っていいよね その2
最近、寒い日が多く銭湯に行く機会が増えた。先週末も、サウナのある銭湯「喜楽湯」に行ってきた。
京浜東北線の川口駅西口から線路沿いを歩く。右手にから揚げ屋が見えてくると商店街に入る。商店街と云っても米屋、鮮魚店、製麺所と八百屋さんの数軒だけ。
しばらく歩くと高い煙突が見えてきた。郵便局の隣に「喜楽湯」はある。
オシャレな看板。
建物の前の駐車場スペースには、湯を沸かす為の薪が置いてある。
こちらの銭湯の湯は、薪を燃やして沸かしているのだ。
料金は430円と、都内より30円安い。サウナ料金は無料なので、おそらく東京近郊では一番安くサウナに入れる入浴施設だ。
入口の券売機で入浴券を買って、フロントで靴箱の札と券を渡すと、ロッカーの鍵を渡された。
浴室内は、壁が最近塗り替えられて綺麗な印象。大きな浴槽にはジェットとマッサージ。薪で沸かしたお湯は、ちょっと熱めな感じがイイね。
洗い場のカランは新しい温度調節機能付きの一口タイプ。
サウナは定員6名。12分計は無く、砂時計が数個置いてある。何分間かは書いてない。小さいのでおそらく3分だろう。
室温は温度計で86度あった。1人で入っている時はすぐに汗が出てきたが、3名で入っていると中々身体が暖まらなかった。
ドアの開け閉めで一時的に室温が下がったのか?温度計の変化は特に見られなかったので、遠赤外線の放射が、他の2人に分散されたのだろうか?
水風呂の水温計は20度。チラーは無いだろうから、井戸水を汲んだそのままの状態の、清々しい水を堪能できた。カネカ湯の水風呂よりも幾分冷たく感じられ、気持ち良い。
敷き詰められたマットは17時を回った時点でビチャビチャ。用意周到に折り畳み式のマットを持参している人がいたので、俺もそれに習って、次から持って行くとしよう。
錦糸町の「ピロー」に行っていた時、100均で買ったマットを持参していた事がある。ここは430円なので文句は云うまい。料金が安いサウナはこれでいいのだ。
土曜日だからか、お客さんの入りは良かった。ご常連と思しき人達や、小学生の集団が来ていた。何だか、俺が昔行ってた、下町の銭湯みたいな雰囲気だった。
洗い場で隣に座った小学生は、新しいカランの使い方が分からないようで、温度調節のつまみを捻って湯が出ないと云っていたので、使い方を教えた。
京都で人気の銭湯「サウナの梅湯」店主の湊三次郎さんの弟、お笑い芸人の湊研雄さん。
研雄さんに、何故若くして家業ではない銭湯で働いているのか?と尋ねると「銭湯が好きだから!」と明快な答えが返ってきた。
成る程、そうだよね!
「喜楽湯」にはもう1人、ミュージシャンの中橋君が働いている。
若い2人が、力を合わせて銭湯文化を盛り上げようと奮闘している。俺は、風呂に入りに行く事位しか応援はできないが、人々が多く集う、こんな素敵な銭湯が増えて、活気あふれる世の中になって欲しいな。