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シンポジウム「関東の大雪に備える」に行ってきた

 12月のある日、「関東の大雪に備える」と云う気象のシンポジウムに行ってきた。

 ここの所、酒を飲みに行った事しか書いてなかったので一言書いておくが、「シンポジウム」という名前の居酒屋やバーに酒を飲みに行ってきたのではない。

 

 主催は、日本雪氷学会、日本気象学会、メソ気象研究連絡会と、飲兵衛の俺が行くような感じでは無さそうだけど、気象庁気象研究所の研究官の荒木健太郎さんが登壇するので是非とも行っておきたかった。

 

 研究者って、普通の人には理解不能な凄く難しい事を考えていて、俺なんかとは縁が無い人だと思っていたが、荒木さんは彩雲やハロなどの、空で起きる現象の美しい画像をTwitterにアップして、少しでも一般の人に空に興味を持って親しんでもらおうとしている人なのだ。

 空や天気に興味がある俺は、以前から荒木さんのTwitterにアップする空の画像を良く見ていた。

 荒木さんは先月、11月24日に雪が降った日の前日に、自身のTwitterスマホで雪の結晶の撮影をして、「#関東雪結晶」のハッシュタグを付けてツイートしてもらう事を呼びかけていた。

雪の結晶はiPhoneでも接写すれば撮影する事ができる。雪の結晶の形により上空の雲の状態が分かり、難しいとされる関東の雪の予報に役立つらしい。

 雪の観測はアメダスなどで自動で行うのは積雪の深さくらいで、雪の結晶の採取は人が行わなくてはならず、観測点が少なすぎて、関東の雪の研究が進んでいなかったのだ。

 もちろん俺も参加して雪の画像を荒木さんに送った。

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 ちょっとピントが甘いが、六花の樹枝状結晶が撮れた。こんなのがスマホで撮影できるなんて…

 結構簡単に撮れたので、これは皆さんオススメですぞ。関東に雪が降った折には、フリースなどの素材に雪を乗せて撮り、撮影場所と先のハッシュタグを付けてアップしてもらえると、雪の研究に役立って関東の雪予報の精度が高くなるかもしれないし、樹枝状の結晶はキレイだから楽しみながら出来るので是非参加していただきたい。

 

 画像を送った後に、荒木さんからお礼のメールが届いた。TwitterのDMやメールで送った人に返信しているらしい。かなりの人数に返信しなければならないだろうに律儀な人だ。

 SNSを駆使して研究をするという先進的な一面もありつつ、とても誠実な荒木さんが登壇するこのシンポジウムは是非とも参加してみたかったのだ。

 

 会場に着いたらもうすでに満席で立見が出るほどの盛況ぶりだった。

 このシンポジウムは、気象・雪氷・災害情報の3つのセッションに分かれていて各専門分野の研究者7人が各20分間お話をされて、セッション毎にディスカッションをしていた。

 質疑は事前に配布した付箋に参加者が書いたものを集め、その中から司会者が抽出して登壇者が応答していたので、1人でべらべらと長い時間質問する人が居なくてとても良かった。

 途中で参加者が多くて付箋が足りなくなったが、Twitterで質問を受けたら?と参加者からの提案のつぶやきがあって、急遽Twitterでの質問が荒木さんのPCのTwitter画面がプロジェクターに写し出される様になった。今は殆んどの人がスマホを持っている。スマートホンだけに、スマートでスムーズな質疑応答が出来ていて良かった。

 

つづく