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自衛隊観閲式総合予行に行ってきた

友人に誘われて、10月16日に埼玉県の陸上自衛隊朝霞駐屯地の訓練場での、観閲式総合予行に行ってきた。23日の本番の予行練習なのだろうが、ほぼ本番さながらに行われるらしい。
自衛隊には何の興味もない俺だが、陸上自衛隊が担当の観閲式は三年に一度で、滅多に見られないので行く事にした。

朝霞駅には8時過ぎに着いたのだが、思いのほか人が多く、シャトルバスは30分待ちなので歩いて行った。
訓練場のゲートを入ると手荷物検査があって、空港のように金属探知機をくぐり、ペットボトルやビン缶は持ち込み禁止なので、中身を紙コップに移し替え入場した。
チケットは招待席だったので、観閲台側のスタンド席に座る事ができた。なかなかいいポジションだ。

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開始の時間が近づくと、スピーカーからドラムの音が流れ始め、リズムに合わせて防衛大の学生から順に行進で入場してきた。4000人ほどが並んでいる。皆さん微動だにしない。

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手前左側の帽子の隊員は、俺がスタンドに座る前からその場で警備をしている。十数メートルおきに帽子の隊員が立っているのだが、皆顔や視線は動かしているが、首から下は観閲式が終わるまでの間、立ちっぱなしで少しも動いていなかった。行進する隊員よりも、この人達が一番大変だろう。
駐屯地の人に話を聞くと、彼らは警備の専門ではなく、普段は事務や機械の整備などの様々な職務に就いている若い隊員で、右側の白いヘルメットの人が警備を専門にしている隊員だそうだ。
白いヘルメットの隊員は途中で交代していたが、帽子の若い隊員は交代していなかった。水も飲まずトイレにも行かず、5時間以上立ちっぱなしだったのではないだろうか。命令に従って任務を遂行しているだけなのだろうが、凄い事だ。俺なんかは5分もじっと立ってはいられないだろう。こんな所を見られただけでも今日来て良かった。

10時30分になり観閲式が始まった。
諸々の式典が行われ、いよいよ行進の準備が始まり、皆さん左側に移動して行った。
その時に、入場する時に貰った式次第には、書いてなかったパラシュート降下が始まった。

2016年10月17日 - YouTube

式次第に書いてなかったので、天候が悪い時はやらなかったのかと、駐屯地の人に聞いてみると
有事の時に、「ちょっと今日は調子が悪いから飛ぶの止めます」
とは言わないので、相当な悪天候ではない限りやるそうだ。そりゃそうだよな。
徒歩部隊の行進の様子。

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祝賀飛行の様子。

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車両行進で戦車部隊の動画。どれが何式なのかは分からないが、爆音と排気ガスの迫力が凄い。

自衛隊観閲式総合予行戦車部隊 - YouTube

 

観閲式の後は、ドリル演技や和太鼓、合同音楽隊による演奏があった。

圧巻だったのは、音楽隊が「序曲1812年」の演奏時にそれに合わせて空砲を撃っていた。チャイコフスキーが書いた譜面には、曲のクライマックス部分で、大砲を撃つ指示が書いてあるからだ。

作曲者の指示通りに曲を演奏できるのは、こんな場所でしかないだろう。貴重な体験だった。

 

その後は、帰りがけに装備品展示を見た。

バイクブログらしくバイクの写真を

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災害時に車が通れなくなった道を、このバイクで被災地に一番最初に駆けつけるのだそうだ。メーカーは書いてなかったが隊員に聞くとKawasakiだった。

実戦さながらにカモフラージュした展示には多数の行列ができていた。俺は戦車には興味がないので行列には並ばなかったが、普段は見られない貴重な展示とあって、皆さん近づいて写真を撮っていた。

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 初めて観閲式を観たが、中々見応えのあるイベントだった。自衛隊が普段から厳しい訓練をして有事や災害に備えているのがよく分かった。でも彼らが出動する事がない、平穏な日々が続くのが一番だけどね。