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原宿でよさこいがあったぜよ その2

いよいよ8月27日、スーパーよさこい初日の朝を迎えた。

この日は土曜日だが俺は17時まで仕事があるので朝から原宿に出勤。7時前なので原宿の街はいつもと変わらずまだ閑散としているのだが、これからここに何万人も集まって来るのだろう。

12時を過ぎると仕事場の窓の外からよさこい節のメロディが聞こえてきた。もう始まったようだ。少しの間でも仕事場を抜け出して見に行こうかとも思ったが、すぐに帰れそうにもないので我慢する。

17時前にようやく仕事も終わり、少し早目に仕事場を出る事ができた。足早に代々木公園ステージへ向かうと、少し時間は押しているようだったので、すぐ近くのNHK前ストリートへ。こちらはゆっくりと走る地方車の後ろを、踊り子が練り歩くスタイルの演舞場だ。

「いなん」の演舞が始まった。高知県西部の土佐清水市のチームだ。

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踊りの動きが早くてぶれている。踊り子はスピード感あふれる踊りで流れるように進んで行った。

ちなみに「いなん」とは地域の呼び名で、愛媛県南予地方から高知県西部の幡多郡の辺りの事で漢字では、「渭南」と書く。

その後、代々木公園ステージに行ってみると高知県のチーム「なかとさもん」がステージ上にいた。バスで高知県中土佐町から13時間かけて来たそうで疲れもあっただろうに、皆さん一生懸命踊っていた。漁師町らしく大きな旗は大漁旗のデザインで中学生の男の子が振っていた。カッコよかったぞ。

地元原宿のチームの演舞の後にお目当の「とらっくよさこい」がいよいよ登場。

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雨が降っていたにもかかわらず、登場する前には観客も皆「待ってました」と言わんばかりに前へ集まり始めた。ファンも多いらしい。

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演舞が始まった。さすがは強豪チームだけあって迫力がある。振り付けも豪快な部分や女性の可愛らしさを強調する仕草があったりと多彩だ。歌詞も面白く、やはり衣装がド派手だ。それにしても一糸乱れぬパフォーマンスが凄い。とにかく振り付けが細かくて、完璧に踊るためには、かなりの練習を積んで臨んでいるのだろう。

よいさほいさの掛け声の時も、観客は知っているのか手に持った、うちわや扇子を上下に振って声を出していた。凄い盛り上がりだ。

あっという間に5分間ほどの演舞は終わってしまった。やはり高知県に生まれ育った者にとって、昔から慣れ親しんだよさこい節のメロディを東京で耳にすると、魂を揺さぶられる。また明日も見たい!絶対に来よう。

興奮冷めやらぬ中、原宿口ステージに移動。高知県のチーム「おきゃく屋」の演舞を観る。ボーカルの女性の頭の後ろに皿鉢料理の大きなオブジェがあって目を引いていた。おきゃくとは高知では飲みの席の事で、俺の実家でもお客さんが訪ねてくると、必ず皿鉢料理を囲んで皆で酒を飲んでいた。おきゃくとは高知に根付いたおもてなしの文化なのだ。「おきゃく屋」はそんなサービス精神旺盛な、おもてなしの心を感じるステージだった。

 

その後に、俺が心惹かれた高知県のチームが登場した。「ほにや」だ。曲の流れに起承転結があって最初はゆっくりと全員が扇子を使った踊り、そして鳴子を使ってダイナミックな踊り、それからまた扇子を使うのだがイメージが最初と全く違って見える。あれっと思ったら表裏で全く違うデザインだった。それから歌詞の「ほにや ほにや」あたりから曲調も盛り上がって行きラストを迎えるのだ。微に入り細に穿つというのか、曲にしても踊りにしてもなんだか別次元のものを観ているようだった。それもそのはずで「ほにや」は今年のよさこい祭りよさこい大賞を受賞していた。そりゃそうだよなと納得。

2016 ほにやよさこい (HONIYA YOSAKOI) - YouTube

 

明日は仕事は休みなので朝から観に行ける。「とらっくよさこい」だけでなく他のチームを観る楽しみも増えた。必ず行こう。